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Vo.1 八ヶ岳での暮らしに庭が必要な理由
2020/09/07
信州・八ヶ岳の麓に住んでいます。
と、言うと自然に囲まれてのんびりと田舎暮らしを楽しんでいる、そんなイメージではないでしょうか。
手付かずの自然の中で暮らす・・・とても素敵ですね
家が自然に囲まれていて、いつも自然の中にいられるのであれば庭は特に必要ないのではないか?そんな風に考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、少し考えて頂きたいのです。
八ヶ岳の暮らしの良い所は、生活の中で自然を感じられる所にあります。
あなたが夢見る暮らし方の中に、朝起きた時にデッキでコーヒーを飲んだり、星を見上げながらお酒を飲んだりするプランはありませんか?
朝起きて鳥の声が聞こえたら、パジャマのままで外に出たくなりませんか。
そうした時、快適な半アウトドア空間が必要不可欠になります。
自然と言うものは、私たちが思っているよりも力強くしたたかです。
何も手を付けなければ下草は1mを超す丈になることもあり、最悪足を踏み入れるのすら大変になる事もあります。
山の夜は本当に真っ暗で小さなライトの明るさですら有難く感じます。
ちょっとした段差も、整備されていないと思わぬケガを負う可能性があります。
確かに一昔前までは「山での暮らしは良いけれど不便な物」そんなところもありました。
けれど、今ではグランピングなどの盛り上がりにも見られるように大変だったり不便だと感じるところは文明の力でカバーして、良い所を楽しむ時代になってきました。
山の中の暮らしでも、そう言った言わば良いとこ取りの空間を作りませんか、と言うのが山の暮らしでの庭になります。
けれどせっかくの景観を壊したくない。
そう考えられて当然です。
私たちが造り、管理させていただくお庭はそこに重きを置いています。
人の手が入っていて使いやすくなっているけれど、自然に馴染んでいて違和感がない。
自然の良さを生かし感じられることが出来る庭。
自然の中に身を置く幸せを感じた時に、不便を気にせずフラッと自然に繋がれる空間。
それが庭です。
ですので、山での暮らしに庭は必要ですか?と聞かれたときに、私たちはこう答えるのです。
「山での暮らしにも庭は必要です」と。
